黄斑円孔体験のまとめシリーズの4回目(最終回)です。
おさらい
まとめ(1)発症から手術前まで
まとめ(2)手術
まとめ(3)術後の生活
今回のまとめはこれから黄斑円孔の手術を受ける方の参考にしていただくために書いています。
一般向けではないので、黄斑円孔でない方が読んでもつまらないと思いますがご了承ください
私自身が黄斑円孔になってみて体験記が少ないことに驚き、また細かい文字の情報が多くて眼の調子の悪い時に苦労したので、大きな文字で体験をお伝えさせていただきます。
手術直後は眼帯をしていて、翌朝 眼帯が外れました。
手術翌日の左眼(手術した眼)の見え方は、光は感じましたが、目の焦点は合ってなくて形はほとんどわかりませんでした。
気を付けてみると、視界の上の方にほんの少しハッキリ見える部分がありました。
翌日になると、視界の中に水平線のようなものが見えるようになりました。
水平線の上はかなりはっきり見えますが、水平線の下は水中の映像のようでぼやけて見えません。
例えば、こんなふうに見えました
≪画像はお借りしました≫
水の上はハッキリ見えるのに、水の中はぼやけてますよね。
こんな風に、水平線の下はボワ〜ンとしか見えませんでした。
水平線の上はハッキリ見えそうなのに、水平線のところで光が乱反射してまぶしくてよく見えませんでした
眼の中の空気のある部分がぼやけて見えて、液体のある部分がハッキリ見えていたようです。
眼の中は、液体があることが正常で、空気があることは異常なので、液体があるときにハッキリ見えるような構造になっているようです。
空気の方が軽いのに空気が下に見えていた理由は
眼の中に入った光は水晶体(レンズ)を通るときに上下逆になって網膜に映ります。
その情報が脳に届くと、脳が映像を変換して、正しい映像を認識します。
眼球内の空気は水晶体を通って上下逆になってからの映像に重なるので、「下」に見えるのだと思います。
真っ直ぐ見ると水平線が見えましたが、下を向くと目に入る映像のすべてに空気が重なるので、すべてがぼんやりしか見えませんでした。
視界の中の水平線は、日を追うごとに位置が下がって行きました。
術後3日目には水平線が視界のほぼ中央まで下がってきました。
水平線が視界の半分以下になってくると、下を向いたとき視界のすべてに空気が重なるのではなく、視界の中央に「水滴」のように見えるようになってきました。
この「水滴」が凸レンズのように働き、「水滴」の部分だけ虫眼鏡で見たように大きく見えました。
その時の見え方はこんな感じでした
水滴の輪郭が黒くハッキリ見え、水滴の部分だけ大きく見えました
と〜っても見にくかったです
焦点を合わせようとするところに水滴が重なるので、ものすごく見にくかったです。
この頃は、字を読むときは左目を閉じていました。
眼の中の空気は次第に少なくなっていき、術後12日目で完全になくなりました。
網膜の状態を撮影した写真があります。
≪手術前≫
網膜の中央部に孔が開いているのがハッキリわかります。
≪術後12日目≫
孔は塞がりましたが、網膜中央の基底部が少し浮いたようになっていて、黒い三角状に見えます(黄色い矢印の先)。
≪術後2か月半≫
12日目の写真に見えた基底部の黒い三角状の部分がなくなりました。
現在、術後2か月半経過しました。
手術直後は、網膜をいじった影響で一時的に視力が低下していましたが、今は術前に近いレベルまで回復してきました。
これ以上の視力回復は難しいようで、術前よりはちょっと見えにくくなりました。
もともと、左右とも裸眼視力が0.03くらいのド近眼なのですが、さらに見えにくくなりました
先日、眼科で詳しい視力検査をしていただいたところ、眼鏡を作り替える必要はなく、これまでの眼鏡で大丈夫と診断していただきました
眼鏡をかけると矯正視力は1.0くらいあるので、普通に生活できます
今でも、左眼の視野の中央にどうしても見えない部分があります
1点だけ何も見えないのです。
視力検査で小さい文字を1文字だけ見ようとすると、字がスポッとなくなります。
文字のない、ただの白いものしか見えません
顔を動かすと文字があるのが分かるのですが、切れ切れにしか見えないので、視力検査表の「C」のどこが開いているのかよく分かりません。
見えないのはほんの1点だけで、それ以外の部分は普通に見えているので、日常生活には全く問題ありません。
車の運転も普通にできます
4回にわたり、2017年夏に受けた黄斑円孔手術の体験をまとめさせていただきました。
これから黄斑円孔の手術を受ける皆さん、大変なのは術後2週間までです。
目が見えない不安はとても大きいですが、きっとうまく行きますから、頑張ってください
手術前後の体験は人によって異なるかもしれませんが、黄斑円孔になってしまって情報を求めている方々の参考になれば幸いです
4回にわたってご報告してきた黄斑円孔体験記はこれでおしまいです。
お付き合いくださった皆さん、ありがとうございました
の来年の手帳が9月27日に発売になります。
妖精を呼ぶワーク満載の手帳だそうです
で予約できるので興味のある方はお願いします
しちふくは予約しました
楽しみです
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